断熱が100か0の違い

あまりに暑すぎるので、ちょうど計測器の新調もあり、作業場の猛暑っぷりをテストしてみた。
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グラフの赤は岩村建匠で事務所として使っている作業場の2F。夏になると日中の事務作業はまさに灼熱地獄で、人にもパソコンにも悪影響を及ぼすので3年前、念願のエアコンが導入されました。16畳ほどのこじんまりとした事務所ですが、エアコンは2.2kwと家電屋さんで表記の6〜8畳用のものです。青は同じ作業場の2階の倉庫、資材置き場です。どちらも同じ建物の2階にありますが、断熱仕様が全く異なります。

事務所 
天井:GW200mm 
壁:100mm 
床:スタイロ100mm

倉庫  
天井:0mm 
壁:0mm
床:0mm

倉庫は、いわゆる無断熱です。もちろん最近の住宅ではありえませんが、築40年無断熱という住宅は珍しくありません。事務所は省エネ基準程度の断熱材に包まれております。気密測定はしておりませんが、施工時の感覚と事務所一室という気密処理の無駄の無さからC値1は切ってると思われます。

グラフを見ると水色にレイヤーがかかっている部分がエアコン起動中の時間帯です。文明の利器に感謝の快適空間でございます。さて、注目すべきは事務所を出てからの夜〜朝の時間帯です。日中とは逆転し、事務所の中のほうが気温が上になってしまっています。
理由は断熱材の違いです。16畳の室内の本や家具に蓄熱された熱を断熱材が保温しているため、外気の低下に追従することなくゆるやかに外気温に引っ張られ温度が下がっているのです。外気温の影響を受けにくい室内空間を作っていることに他ありません。
ここでもし夜中も仕事しているときは、遠慮無くエアコンを付けるか、外気温が室温より低下した時点で窓を開けてあげれば十分室温は下がります。出勤の早かったこの時期6時に窓をOPENしただけでグラフが下がっております。早朝の妙な崖っぷちがそれにあたります。

また、断熱性能の違いが現れているのは「グラフの傾き」です。「傾き」とは読んで字のごとく、傾き加減のことで、斜め具合のことです。青の事務所は上がる時も下がる時も赤に比べ勢いがあります。もしこれが居住空間であればジェットコースタのようなスリリングな温度変化に対応せざるをえません(笑)逆に、赤は青に比べ穏やかです。ゴツゴツ尖った部分は、なにか人為的・機械的な工作が行われていることの現れです。が、総じて起伏が穏やかなので、そこにいる人は突発的な対応を求められることはあまりありません。外気温に影響されにくいということも意味しております。
(あくまでも、一般的な断熱のあるなしのはなしとして捉えて下さい)


岩村建匠の考える標準物件では、断熱性能・窓性能ともに上のグラフの場合よりスペックは上です。もちろんその差は、金額の差でもありますが、日常の穏やかな生活に良い結果をもたらしてくれるのです。

上のグラフの同じ日の、十文字の家のグラフがこちら
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前半(グラフ左側)はエアコンが効きすぎているのか低めですが、期間通して2℃の温度変化でしかありません。
こちらは40坪程度で、4kwのエアコン1台28℃設定ですが、サーキュレーター併用で十分快適温度です。肝心要の電気代は、先月7月はエアコンを我慢せずON&OFFで6月+500円程度。ほぼ誤差の範囲内です。
ちなみにグラフの中ほどの日中はエアコン無しの状態でもこの変化の無さ。テーブルマウンテンからの急降下の部分は、エアコンONでしょう。

・・・
ちなみに外気温のデータを入れてみると、よりわかりやすいです。そちらは、機会があればまた。
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by iwamurakensyo | 2016-08-24 19:50 | ローエネルギー  

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