カテゴリ:雪おろしとか( 17 )

 

しがもり(すがもり)

真冬になんで雨もり!?
天気いいはずだよ?
すごい、ダラダラなんだけど!

この時期の天気の良い昼下がりなんかに起こる雨漏りが、いわゆる「しがもり」とこのへんの横手では言う現象です。標準語(?)として検索する場合は「すがもり」でいろいろと説明が出てきますが、あえて地元密着、ここでは「しがもり」です。

こないだ雪下ろしの依頼をうけて向かった屋根でわかりやすい状態を見つけたので、こちら。
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軒先屋根の上についている雪止めを下から撮っています。見事に雪止め金具に氷がへばりついております。

これは、屋根に積もった雪が溶けだし、気温が低下した時に屋根面付近で氷った氷の塊です。

こちらが金具付近のアップ
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わかりやすい状況です。ビッタリと金具にへばりついている氷がわかります。

溶けた雪が水になり、ここで氷となり…を繰り返して上の写真のように、見事に雪止め金具の部分で氷が成長します。

そしてこの氷が、後から溶け出してくる水を堰き止めてしまう、ダムの役割を果たしてしまうのです。

せき止められた水は、この氷の上の方にたまってしまうのです。


・・・
屋根材は、水が上から下へ流れるときに家の中に水が侵入しないように施工されています。通常の雨であれば降った分だけ屋根材を伝わり下へ流れるので、穴が開いていたり、余程の施工不良がなければ問題はありません。

が、写真のように雪止め金具に氷が固まって溶けた水をたくわえてしまうと、水は下へ流れず屋根材と屋根材のジョイントの隙間を横走りします(経験上、だいたいそう)。そして、あるウィークポイントのところから一気にダムの水が抜けて屋内へと流れ出してしまいます。

ちょうどその真下にいると
「ボタボタボターっていきなり音がして壁ビショビショなっちゃったんです」
ってことになっちゃうのです。

一報を受け即向かうも、屋根は滑りやすくなっていてハシゴかけて調査はなかなかできません。もし出来たとしても、溜まった水はなくなっているし、ホースで雨漏り付近の屋根にかけてみても雨漏りはわかりません。屋根裏には雨漏りした痕跡はあるのですが、屋根材に問題はなく損傷の原因なども見当たらない…

という、不思議だね〜っていうのが、「しがもり」なのです。


ベテランの話や自分の経験からすると、だいたいこんな時、こんな屋根は危ないです。

・夜に気温が0℃を下回り、日中に天気の良い日が続くころ

・30年ノーメンテの屋根の雪止め金具が錆びついてる屋根

・屋根の塗装は頻繁に行っているが、雪止め金具の下は錆びている屋根


また、

・横葺きは起こりやすく、縦葺き(瓦棒葺き)はあまり起こりません。
 立平ロック葺き、S&Wなどはまず聞いたことはありません。

・雪下ろしを頻繁に行っている屋根は起こりにくい

・気づかないけど、屋根裏を覗いてみると実は起こっていた痕跡があったりもする




雪国の家を考えるのは、特殊事情も十分わかってないといけないのです。
といってわかっているベテラン屋根板金屋さんいわく
「しがもりするかもよ。それでもいいが?」
「それは困るから、対策ある?」
「対策できるけど、もしかしたらだけど、大雨の時に逆に雨漏りするかもよ」
「それは困るよ」
「この屋根は、ちゃんと雪下ししてやらねばダメだ。せば大丈夫だ。」
「んん〜」


常にもっといい方法はないかと独自で試行錯誤しているベテランでも頭を悩ます、しがもり。


氷をかち割るだけでも防げます。一度ご確認を。
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by iwamurakensyo | 2016-02-03 05:57 | 雪おろしとか  

窓の雪囲い 発送も承ります!

除雪された雪の山や屋根から落ちた雪の山の雪圧や、落雪の衝撃から窓ガラスの破損を防止する「窓の雪囲い」が、初めて海を越える事となりました!
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と言っても、海外じゃないですよ^ ^
はるばる北海道へ窓の破損を防ぎにまいります!

窓の冬囲いは、大工による採寸&製作&取付け微調整が基本となっております。そのため、営業区域(秋田県南、秋田市近辺)でのご依頼が主です。これまで500窓以上の実績がございます。

遠方の為、発送希望の方は採寸・取付けはお客様の自己責任でお願いしております。また現場確認ができないため、メールでの現場写真判定などのやりとりが必要となります。
以上をご理解いただいた上で、取り付け可能と判断できる引き違い窓のみの対応とさせていただいております。
また大量注文の場合(20窓お願いします。など)は、場所と都合により運搬取付けなど対応させていただきます。

来季の取付け、ちょっと変わった状況など、電話・メールにて随時承っております。お気軽におといあわせください

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by iwamurakensyo | 2015-01-26 13:48 | 雪おろしとか  

屋根の雪下ろし

「玄関の戸開かなくなったから、早く頼む〜」
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と毎年依頼を頂いているお客様より、お正月に電話をいただきました。今週初めの陽気や前後の雨で、見た目はだいぶ少ないように思えますが、かなりずっしりと圧縮された雪が載っていました。
大工2人、半日かからず終了です。ダンプが写っていますが、排雪なしの下ろしっぱなし+玄関先他除雪。

屋根の上に積もった雪は、その時々の天候によってミルフィーユのようなそうになっています。層によってはガッチリと凍って固まっている層もあります。スコップがささらない!と力任せにやると、屋根を突き刺してしまう、なんてことがあったりしますのでご用心ください。
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by iwamurakensyo | 2015-01-08 20:33 | 雪おろしとか  

窓の雪囲い 本年ラスト

「雪落ちてくるたび、(窓)壊れないか心配で・・・、いがった~」
お待たせして申し訳ありませんでした。窓の雪囲いラスト、なんとか本年中に間に合いました。
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巷のうわさでカマキリの卵の位置がいつもより高いとか低いとか、天気予報で平年より暖冬だとか、もろもろありますが雪国であることは間違いないここ秋田の横手。岩村建匠にも早くも屋根の雪下ろし作業の一報が入ってきております。

毎年のことで慣れてはいることとは思いますが、これから始まる屋根の雪下ろし、日々の除排雪作業は本当に油断禁物です。意外なところに危険が潜んでいますので、ひとまず足元注意、頭上確認は必須です。安全確認を怠らず、十分に注意して作業してほしいと思います。

あと、秋田では雪下ろし注意情報なるものが発令されるようになりましたが、その際の「ヘルメットと命綱をするようにしましょう!」はいかがなものかと思います。ヘルメットはまあある程度の気持ちの引き締め効果もありますしヨシ。しかし、雪下ろしの際に命綱を安全に支持できる状態の屋根が、県内の住宅の屋根にどれほどあるでしょうか?多分管理の行き届いた工事現場以外にほぼ見つからないと思われます。不用意な親綱のかけ方(テンションが緩すぎ、固定が緩い)で、命綱への過信は禁物です。逆に作業の妨げとなりかねませんのでご注意を。
何でもかんでも体と何かをつなげりゃいいってもんじゃありません。テレビのアンテナに体をつないでも、落下したらアンテナが多分折れちゃいます。
命綱が意味ないってことではないので誤解しないでください。不安定な状態の命綱へは命を委ねれませんので気を付けてください。
命綱のかけ方までは雪下ろし注意情報で教えてくれないので、一応書いてみました。


話はそれましたが、軒下の落雪の衝撃や屋根の雪下ろしによる雪山の雪圧で窓が壊れないようにするのが「窓の雪囲い」です。もし「うちの窓もヤバイかな?」と思われる方、ご相談お受けいたします。簡単に設置・対策できるのが網戸レール式の雪囲いです。「毎年毎年、雪囲いも一日仕事で大変なのよ~」という方、引違窓の雪囲いであれば1窓1分で設置OKです。

本来であれば、建築時になるべくそういう問題は解決したいものですが、デザインや機能面でやむを得ず窓の雪囲い対策が必要な場合は、ぜひご一報を!
対策不可能な窓もありますので、その際は応急的な代替案にて対応させていただきます。


・・・・
クリスマスなことすっかり気づかず、事前連絡したとはいえ、遅くに失礼いたしました。
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by iwamurakensyo | 2014-12-24 23:00 | 雪おろしとか  

雪おろし未だ0回の屋根

2006年リフォームのこちらのお宅にお邪魔してきました。ガリバリウムの外壁は綺麗で、いまも腐食ない杉のバルコニーはお客様のお手入れのたまものです。
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軒先にRを付けた住宅1号の屋根です。見ると屋根の上には軒先にわずかに残る雪。
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「雪下ししてる?」との質問に、「今のところやってないなー」とお客様。
雪庇も成長することなく狙い通りに雪が落ちてきてくれているようで一安心。ただし、いつも同じところにぽたぽた屋根の雪が落ちてくるので、できるときにちゃんと軒下の除雪をしておかないと、しばらくすると軒下にものすごい雪の山が形成されるみたいです。今日の訪問時はすっかりきれいに除雪されておりました。軒下に水路が流れているなんていうお宅には非常におススメな屋根形状です。

実はこのお宅、床下にFFストーブを設置しています。別件のお話で盛り上がり、そこのところをチェックするのを忘れてしまったので、床下FFストーブのその後はまた今度ご紹介します。
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by iwamurakensyo | 2014-01-30 23:09 | 雪おろしとか  

雪害 雪の怖さ

先日、お世話になっている工事業者さんより連絡があり、今朝貴重な現場を拝見させていただきました。今年の雪の量の多さを思い知らさせられるとともに、雪の重さの怖さを実感できる貴重な写真です。ご本人の体験談とともに、ここに記録したいと思います。

1/15 雪下ろし予定当日
別棟の車庫が一番心配(古い)なので、車庫→自宅→倉庫(本物件)の順番に雪下ろしを行う予定。途中、18日にご子息が規制するということなので、倉庫の雪下ろしは18日へ延期する。

1/17 雪下ろし決定日前日
17日夜、「パキッ」という乾いた木が割れるような音が聞こえてきた。家族は、自宅に隣接するお隣の車庫がきしむ音だと思っていた。ときどき続く「パキパキッ」という音が気味が悪かった。

1/18 雪下し日 建物倒壊当日
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朝から家族3人で雪下ろしをしようと外から眺める。「かあさん!なんか棟のあたりの雪減ったね」と言っていた。(このときすでに一部の梁は外れ、屋根が限界以上にたわんでいる状態だったと思われる)
ハシゴをかけ、3人で軒先から雪下ろしを開始する・・・・




ほんの一瞬でした。
わっと思った時にはもう頂上(棟)が落ちて、となりで息子が屋根を必死につかんでいたので、私もとっさに足元の屋根をぎっちりつかんで、もう動けなかった



これは写真撮っておいたほうがいいだろ?って誰かが言ったので、すぐに屋根から降りてデジカメで写真を撮りました。(2~3枚目)
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(この時、梁は外れたものの屋根は完全に崩壊せず、棟木のたわみと棟木部材接合部のしなり強さでかろうじて形を保っている状態であったことが、この写真からわかる。)



家族があっけにとられているうち、ついに崩壊。
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築40年の建物が一瞬で、室内を失いました。
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これがまだ自宅併設の倉庫だったので、助かった。これがもし、「衣」と「食」と「家族」が集う「住まい」であったら、この一瞬の出来事が家族もつぶしていたかもしれない。そう思うと非常にいたたまれない。ここが倉庫であったことが不幸中の幸い、屋根に上っていたにもかかわらず、みんなが軒先にいたときに起こった出来事であったことが不幸中の幸い。



・・・
最後に
空気の澄みきったひんやりとした朝日の朝は、本当に雪の白さが綺麗です。夏には考えられない景色がここにはあります。しかし、秋田の県南のような豪雪は住む人にとっては「害」と言ってしまっても二言はないと思います。今回の例は非常に稀ですが、ご高齢の方のみの住まいなどは1月も終わりかけの今も一度も雪下ろしをしていないという建物があるかもしれません。間違いなく肉体労働である排雪作業が、毎日続くというのが現実。
ここ数年の積雪量は異常だと聞きます。その量が少なくも多くもここに住まうものとして、そして住まい作りに携わる者として、雪ともっとうまく付き合う方法を考えなければいけない気がします。(逆になぜ今までもっと対応してこなかったのだろうかという、疑問もありますが。)
ご家族のお心お察ししますとともに、「いいよいいよ!」と気さくにこの写真を提供してくださり、お話まで頂き、ブログへ掲載することも快く承諾していただいたことに感謝いたします。本当に貴重な資料として、ここに残り、この記事が教訓として少しでも雪による事故防止につながればと思います。


※この記事は、所有者のご協力・許可を得て掲載させていただいております。
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by iwamurakensyo | 2014-01-25 23:15 | 雪おろしとか  

そろそろ早めに雪下ろしを

全国の市街地トップクラスの積雪量を記録してしまった横手市ですが、おかげで屋根の雪も「下ろす」ことが困難なお宅も、、、

昨日のこちらのお宅
2階屋根からの雪で、一部1階部分が見事に埋れてしまいました。このままでは、雪解けとともに1階屋根の軒先が引っ張られて折れてしまうので、、、
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雪下ろし作業後半は「雪掘り」です。
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こういう時、窓の雪囲いが効果を発揮するんですね。もし窓の雪囲いがなければ、窓ガラスは割れ、サッシ枠も変形してしまいます。
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・・・
一度も雪下ろししていない屋根の上には、正月以前の雪が好天と降雨のためかザラメ状態で30~40cmほど載っています。重い層です。地域によってはそれ以上かもしれません。
昨日、市内で雪の重みによる建物の倒壊がありました。
この時期一番懸念しているのは、この積雪状態での大地震です。あと時、3.11が2週間早ければ相当な被害があったのではないかと思います。
まだ一度も雪下ろししていない建物は早めに対応を。
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by iwamurakensyo | 2014-01-14 07:32 | 雪おろしとか  

雪下ろしのご依頼について

昨日の猛烈は天候とはうって変わって、青空広がるいい天気。今日も3人、屋根から雪を上から下へ、右から左へ。
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<雪下ろしをご利用いただいている皆様へ>
毎年ご依頼をいただいているお客様、ご紹介での初訪問のお客様、無事、今日でたまっていた住宅の屋根の雪下ろしを消化できました。これからしばらくは、本業の大工工事の予定が詰まっている為、雪下ろし作業は、新規のご予約をお受けできない状況です。
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これからの積雪状況にもよりますが、複数回目の雪下ろしは「横手市 高齢者雪下ろし支援」対象の方を優先とし、それ以外の方はお断りさせていただく場合がありますことをご了承願います。
 
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by iwamurakensyo | 2013-01-19 23:06 | 雪おろしとか  

屋根の上の日和

今日は「日和」でした。
気温はずーっとぴりぴりでしたが、気持ちよい太陽と、屋根の上から見るいつもとは違う風景。そして、わさわさと放り投げれる爽快感。そう、屋根の上での雪下ろし日和。


でも今日の相手は手ごわい。1件目は急勾配の屋根。そして、2件目はこれ。
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屋根から風下へぶら下がる雪の塊。しかも今回のはかなり成長っぷり。
昨年の今頃に比べると少ないのですが、正月の寒波の頃に形成されたと思われる「雪庇」に圧倒されました。こういう場合は、慎重に少しずつ崩して、小さくしてから落とします。間違っても一度に落としてしまうと、ガラスや屋根を破損させかねません。痛い経験があるので、本当に注意しましょう。
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・・・
今日のような陽気な天気は、雪下ろしの方も安心して出来る。

と思いがちですが、意外と危険が増します。溶けた雪で屋根が滑りやすくなってしまっています。きれいに屋根の雪を落とそうとはせず、自分の作業範囲はしっかり雪が固定されるよう、屋根の雪の撮りすぎに注意したほうがいいかもしれません。縦長尺葺きの屋根は、瓦棒の出っ張りを歩くようにしましょう。
あと、これは経験論なんですが、携帯電話をポケットに入れたままにしておくと汗で、水没と同じ状態になることもあるので、屋根から落ちないところにぬれないようにして置いておくほうがベストです。持って屋根の上に上がらなければいいのですが、はしごが倒れたりしたときなどのため携帯しておいたほうがいいです。普段は見れない屋根の上からのシャッターチャンスを逃すのももったいないですし。
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by iwamurakensyo | 2013-01-09 22:26 | 雪おろしとか  

冬支度 窓の雪囲い

窓の雪囲い、急ピッチで製作中!!
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←上 下→

こちらは掃き出し窓用の上部開口タイプ。雪で窓が半分も埋まってしまっても、換気が出来るようになってます。
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by iwamurakensyo | 2012-11-17 08:34 | 雪おろしとか