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弱点を減らすための先張りシート

1年半前の立案から繰り返される延期と変更の末、いよいよ現場は明日のレッカー作業に向けての準備段階です。あいにくの雨でしたが、この時期のことを考えると雪じゃなかっただけましかな。
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今回は、天井300mm、壁220mmの高性能GW16Kで覆われる高断熱仕様。単純に熱抵抗値で比較すると、現行の次世代省エネルギー基準と比べて、天井が1.97倍(7.89/4.0)、壁が2.63倍(5.79/2.2)の断熱性能です。ちなみに床は、基礎断熱で押出しポリスチレンフォーム100mm外張り。自らの設計施工では初めての取り組みとなりますので、とんでもなくドキドキしております(笑
で、この断熱材は繊維系の断熱材です。ふわふわの断熱材に含まれる空隙が熱を伝えにくくしてくれているのです。その断熱効果を十分に発揮してもらうために、すっぽりと断熱材を取り囲む必要があります。せっかく温度を保ってくれる空気に風がビュービュー入ってしまっては、冬の場合は保温力が落ちてしまいます。断熱材へ侵入する風(空気の流れ)をシャットアウトするためにもしっかりとした気密工事が必要となってくるのです。「倍も入れる必要なかったじゃん!」なんて悲しい思いもしてほしくないし、せっかくたくさん入れた断熱材に末永く効果を発揮していただきたいのです。

ということで、あとから絶対ウィークポイントになるようなところを楽に処理できるように、先行して気密シートを施工しております。

っていうところが、木造軸組み工法の嫌いなところです。その点、ツーバイ工法はこの写真の部分の先張りがいらないから好きです。(あくまでも気密工事にかかるわずらわしさに関して言えばですが。)ツーバイ経験者ぞろいの大工さんが集まっているのに、力不足による材料調達の都合など云々で挑戦できずにいたりします。。。

by iwamurakensyo | 2014-11-18 20:07 | 現場コラム  

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