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中間気密測定で、施工精度を確認

220mm断熱の家で、中間気密測定を実施しました。
今回の測定技師は、いつもAPWでお世話になっているYKKさん。
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気密測定とは、専用の気密測定マシーン(送風機)を使って住宅内の空気を強制的に屋外へ排気します。そのことで屋内を負圧にします。すると、わずかな隙間から屋外の空気が流れ込んでくるのです。その隙間の面積(cm2)を計器で測定するというものです。

一般的には気密測定は完成時に行うものですが、気密層を形成した時点で気密測定を行うことは非常に有意義なテストです。なぜならば、施工のミスや不良を「体感=隙間風」と「目視=気密層に穴、気密処理忘れ」弐より確認でき、すぐに補強できるのです。もし仕上げ材を施工した後に壁からの隙間風を発見した場合、本当にお客様に良い状態で引き渡したければ、その部分を解体して再気密処理の上で再仕上げという段取りを踏まなくてはならないのです。相当な時間と労力を費やすので大抵の場合は「隙間でかかったな~くやしいぜ!」で終わってしまうでしょう。再工事も実質工務店負担となるのですから。
でも一生に一度の高い買い物の家。特に繊維系の断熱材は、せっかくの断熱も隙間があっては効果減となってしまうわけですから、ミスがあるみたいで済まされてはお客様は納得しないですよね。

で、1回目の測定ではがきサイズくらいは覚悟していたのですが、思っていた以上の29cm2。ここで、玄関戸の下の埋めモルタル周辺に漏気が発覚。いずれ玄関タイルの下地モルタルなどで埋まってしまう部分ではありますが、念のためブチルコーキングで処理。その他テープ不良を訂正し、25cm2で確定。これは住宅全体の外部に接する面にある微細な隙間の合計が5cm×5cmあるということになります。自分の中ではクリアな数値かと思っています。

気密測定値は、断熱効果の信頼度を知らる指標であるとも思います。しかし、断熱・気密の性能は、それを理解する大工さん達の施工に大きく左右されます。出来ることなら、1棟1棟気密測定の実施をおススメしております。
(補正値を確認できなかったので、C値はまだここに書けません。では、詳しくはまた後日)

by iwamurakensyo | 2014-12-10 22:54 | ローエネルギー  

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