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エコハウスとペレット探訪

先週末山形へ足を伸ばし、エコハウスとペレットの今を巡ってきました。

こちらは山形市にある山形エコハウス。
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太陽光発電+ペレットボイラー+高断熱+高性能サッシでカーボンニュートラルを追求しているとても素晴らしい取り組みを実践している建物。
で、こちらは今回の道先案内人の畠中氏。どこへ行っても行く先々の方より詳しい説明&車中での興味深い考察付きの頼もしい方。
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たまたまメンテ中ということでペレットボイラーの内部を詳しく見せていただきました。酸素濃度で制御している賢いやつです。

その前に道すがら立ち寄った、ペレット業界では有名な小国のペレットマンさんの月山店「ペレットマン月山」
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想像していた洋風な展示場ではなく、築200年の茅葺きがまだ残る住まいを改装した展示スペース。農業の傍ら、ペレットや地域の未来へ向けた取り組みを実践しているオーナーのお話しには、ぜひとも賛同したいものばかり。

その他にも天童のソーラーワールドさんでのペレットストーブの技術的な日本とヨーロッパの違いなど、今実際に取り組んでいる方からの説明はとても貴重なお話しでした。もちろん話としては伺う機会はたくさんあったものの、いざそれを実物で体感してみると全く異なる今昔話を感じているようでした。久々の14時間の旅も眠くならずに運転できました。逆にいろんなことを考えながらなので、一人だったらかなり危なかったかもしれません。笑


風潮として進んでいる木質バイオマスの電力化はいかがなものか?
地域にあるからこそ利用する価値のあるバイオマス燃料
熱利用する際の装置の仕組みの違いで、変わる効率の恐るべき違い
今利益を生む取り組みと、今後永続できる取り組みとの根っこにある考え方の違い
そもそもエネルギーを必要としない生活を、手の届く範囲でどのように実現するか
などなど、知れば知るほど向こう側を覗きたくもあり、なるべくそこへ向かいたいという欲求が増してきます。しかしながら、今それをこの地域で実現する予算的な難しさなど、頭のなかをグルグル回って回って。。。

家を考える側としてまず一つ言えることは、間違いなく
電気や石油、ガス、薪、ペレットなどのエネルギーの種類にかかわらず、設備に頼る前にまずは「そもそもエネルギーを必要としない減らすための器が大事」ということ。窓からの逃げる熱の出入りを少なくし、必要以上な冷暖房に頼らなくても良い断熱性能を取り入れること。そうすれば、高性能な冷暖房機器も最小限で済むし、いずれくる更新費用も減らせるし。一番は、せっかく稼いだお金が無駄に光熱費に消えるのを防げるということ。

・・・
予算に余裕があれば全て最良の方法をご提案となるのですが、バッサリ引かれた予算のラインがあるのでその範囲で何がいいのか?だいたい答えは絞られてきますが、そこを悩むのもまた楽しいですね。なんて。

by iwamurakensyo | 2015-09-28 06:12 | ローエネルギー  

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