栗の大木 たぶん100歳くらい
今日の現場で驚きました。というのも、お客様宅にあった栗の木が切り倒されていました。確かに年齢のいった木で、ところどころ虫食いや腐食があったのかもしれません。しかし、切り倒された木の幹の太さと、切り株の大きさを見たら、
「なぜこんな風に切っちゃったの?」
みたいな気持ちがこみ上げてきました。
上に載っているのは12尺×4寸×4寸(≒3.64mm×121mm×121mm)の角材です。
写真に載っている1寸5分(45mm)の鑿(のみ)が小さく見えます。
木は、一年で大きく育つわけではありません。10年、20年、そして何十年と育ち、初めて製材として生まれ変わることが出来るのです。
切り倒された栗の木の切り株を見てみると、ほぼ100歳でした。100年前のころを知っている栗の木でした。自分で切り倒したわけでもなく、自分の所有する木でもないのですが、なんとなくやるせない気持ち、“生かして”あげられなかった悔しさがこみ上げてきました。
西洋の石の文化とは違い、日本は木の文化ですそれを感じていながら、そうできないことが「もったいない」ように思えました。
by iwamurakensyo | 2008-04-23 00:04 | エトセトラ