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栗の大木 たぶん100歳くらい

今日の現場で驚きました。

というのも、お客様宅にあった栗の木が切り倒されていました。確かに年齢のいった木で、ところどころ虫食いや腐食があったのかもしれません。しかし、切り倒された木の幹の太さと、切り株の大きさを見たら、

「なぜこんな風に切っちゃったの?」

みたいな気持ちがこみ上げてきました。
栗の大木 たぶん100歳くらい_f0084138_004531.jpg

上に載っているのは12尺×4寸×4寸(≒3.64mm×121mm×121mm)の角材です。
栗の大木 たぶん100歳くらい_f0084138_005344.jpg

写真に載っている1寸5分(45mm)の鑿(のみ)が小さく見えます。

木は、一年で大きく育つわけではありません。10年、20年、そして何十年と育ち、初めて製材として生まれ変わることが出来るのです。
切り倒された栗の木の切り株を見てみると、ほぼ100歳でした。100年前のころを知っている栗の木でした。自分で切り倒したわけでもなく、自分の所有する木でもないのですが、なんとなくやるせない気持ち、“生かして”あげられなかった悔しさがこみ上げてきました。

西洋の石の文化とは違い、日本は木の文化ですそれを感じていながら、そうできないことが「もったいない」ように思えました。

by iwamurakensyo | 2008-04-23 00:04 | エトセトラ  

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