リフォームなればこその話

「意外と(手間が)かかるな~」
「バン!で釘打っちゃえば出来るってもんでもないからねぇー」

そう。リフォームの場合の大半は、新規の間取りになるといえども、既存の間取りで存在していた壁や柱・梁を利用します。今あるものを生かした上で、新しいものを作ります。ま、そこがリフォームたる所以なのかもしれませんが。

写真は、リフォーム中の壁下地の様子です。
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柱にも、取り外しても可能な場合と、二階を支える梁などが集中していたりして絶対に取り外せない、もしくは出来る限り残したい柱があります。その場合その柱は残すのですが、築年数が経っていると建物のゆがみや柱自体のねじれなどで、垂直に立っていない事もあります。また、新規の壁ラインとの出っ張りの差を補正したりします。

拡大してみると、
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横に通っている木材が新規の(まっすぐに垂直な)壁ライン。それに対して今ある柱は引っ込んでいます。その誤差をパッキン(白いもの)して補正しています。(←時と場合によりけり)

こういう場合は(自分たちのやり方の上では)稀ですが、
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柱を削ったりもします。この写真のピカピカな部分がそれ。倒れていたので、根元は誤差0mmなのに対し、天井付近では15mmほど垂直より出っぱっていました。

某リフォーム番組でも、解体した現場で匠が悩んでいる場面がありますが、まさにその状況はリフォームなら日常茶飯事。それを現場で臨機応変に対応しなくてはいけない。そこが、難しいところでもあり、いかにそれをクリアできるかという事にもつながるのです。醍醐味と言えば、そう。職人の言う「逃げ」ってやつです。

「馬鹿正直に狂っている(たとえば寸法が)ものを当てにせず、丁寧な仕事を心がける
。・・つつも見事に簡単に問題を処理する」的な。

でも、そうこうして悩みながら出来上がった下地も、石膏ボードで覆われると全くその見えなくなっちゃうんですけどねぇ。・・・それが見えるのはもっと嫌ですが。

「・・・なんだよ。意外とボード貼りするまでがかかるんだから」
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by iwamurakensyo | 2008-11-30 00:21 | 現場コラム  

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